花について

ストック

2022/03/04

学名Matthiola Aiton
英名:stock
和名:アラセイトウ
原産地:南ヨーロッパ
分類:アブラナ科アラセイトウ属

ふわふわとした香り高い花をつけ、花持ちがよく、茎も硬くしっかりとしています。
「ストック」という名前は「木の幹」という意味もあり、茎の硬さに名前が由来しているそうです。
和名の「アラセイトウ」は、葉に細かい毛が生えており、「ラセイタ」という手触りが荒い毛織物に似ていることに由来しているそうです。

当園で栽培している品種は3月の彼岸に需要が高く、主に彼岸に向けて栽培をしていますが、家に飾るにも最適で、数本飾るだけでも部屋がパッと明るくなり、部屋中に甘い香りが広がります。
水をこまめに変えて、その都度茎を少しづつ切れば、1ヶ月ほどは元気いっぱいに咲いてくれます。

ストックの花には花びらが4枚の「一重咲き」と花びらがたくさんある「八重咲き」があります。八重咲きはおしべとめしべも花びらになっているため、種を作ることができません。そのため、八重咲きは一重咲きの種から八重咲きになるものを育てます。その種から一重咲きと八重咲きができる割合はおよそ半分半分。

八重咲きの方が人気になっているため、苗の時点で「八重鑑別」をして、八重咲きのみを育てられるようにしていきますが、この八重鑑別が意外と難しく、一重咲きもたまに混じってしまいます。鑑別方法は双葉の様子で見分けます。八重咲きは一重咲きに比べ、双葉の色が薄く、大きさが大きく、楕円形をしているという違いがあり、そこで判断して、一重咲きの苗を抜いてしまいます。

苗を畑に植えてからはビニールの中で成長させていきます。ある程度の大きさで先端を摘んでしまい、脇から出てくる芽を伸ばしていき本数を増やします。つぼみができ花が咲いてきたら収穫です。

ストックは人の心を穏やかにしてくれて、そして、気持ちを運んでくれるすごい力を持っています。
ぜひ、自分や大切な人にストックはいかがですか。